2025年6月愛知県内の農業現場を視察させていただきましたーサステナブルな農業を考える視察会ー

私たちは「作業現場を快適にしたい」という思いを持ち、作業帽子はじめ様々なアイテムを開発・取扱いしております。私たち株式会社ジュトクは愛知県豊橋市に本社を構えております。愛知県豊橋市は「東三河」と呼ばれる地域ともなり、この東三河は、豊橋市や田原市なども含め、農業が盛んな場所ともなります。また愛知県自体も農業が盛んで、多くの地域で様々な作物が作られています。(2022年の農業産出額はランキングでは愛知県は全国8位となっています)
引用:https://www.chu.aichi-ja.or.jp/agri/

現在、農業は「人材不足」「高齢化」「暑さへの対応」「災害への対応」「資材の高騰」など多くの課題を抱えています。
農業の現場は過酷である、とお聞きすることが多くあります。「作業現場を快適に」を掲げている私たちとしても、ぜひ農業の現場を体験したい、そういった思いを持っておりました。そのようなタイミングで、愛知県豊橋市の「東三河懇話会」が主催する、第1回東三河グローアップミーティングで“サステナブルな農業を考える視察会”というイベントが開催されることを知りました。こちらは大変良い機会になると思い、ジュトクの社員2名で参加させていただきました。
この記事では、その視察会の様子をご紹介させていただきます。

目次:
1.株式会社にいみ農園様視察の様子
2.株式会社トクイテン様視察の様子
3.農業現場を拝見してジュトク社員が感じたこと
4.まとめ

1.株式会社にいみ農園様視察の様子

愛知県碧南市にある「株式会社にいみ農園」様にお伺いいたしました。
HP:https://www.niiminouen.co.jp/

株式会社にいみ農園様は、40年近く改良に改良を重ねた独自の栽培方式と、豊富で良質な地下水を使って、味わい深いミニトマトを丹精に栽培。第54回農林水産祭において、「内閣総理大臣賞」を受賞されています。
(※今回の視察会の案内パンフレットから引用させていただきました)

ビニールハウス内、外の農園などを視察させていただきました。
視察当日は、6月とはいえ急激に気温上昇した日で、外気温は35℃近くまで上がっていました。よって、ビニールハウス内は酷暑状態、息苦しくなるほどの暑さを感じる状況でした。
そのような中、従業員の方々は、帽子、エプロン、手袋、長靴などを着用して作業をされていらっしゃいます。
このような過酷な環境の中、農家の皆様が働いていただいているおかげで、私たちの食卓においしい野菜が届いている、そのようなことを実感することができました。

とても広い農園で、トマトだけでなく、季節に合わせた露地野菜の栽培も行っていらっしゃいました。
循環農業にも取り組んでいらっしゃり、コンポストなども見ることが出来ました。
にいみ農園様のHPには「野菜の肥料には育成が終了したトマトの木を使用することで、資源を循環させて無駄のない栽培に取り組んでいます」と記載されております。

このような環境で栽培された野菜たち、ぜひ食べてみたくなりました。

2.株式会社トクイテン様視察の様子

次に、「株式会社トクイテン」様にお伺いたしました。
HP:https://about.tokuiten.jp/

株式会社トクイテン様は、愛知と東京を拠点に、生産者として有機農業を営みながらAIとロボットによる有機農業の自動化を目指すスタートアップ企業です。テクノロジーを活用して有機農業の自動化を進め、持続可能な農業へのシフトを加速することをミッションとしています。
(※今回の視察会の案内パンフレットから引用させていただきました)

こちらは先進的なロボット技術を農業に組み合わせた活動をされていらっしゃり、将来に向けた農業の在り方を学ぶことが出来ました。
にいみ農園様同様、ビニールハウスでの施設園芸で、ハウス内にも入らせていただきましたが、やはり酷暑状態で、そこにいるだけで疲れを感じてしまうこともありました。
この中で作業をするということが、いかに過酷なのかということを知る機会ともなりました。

コンポストを活用されていらっしゃいますが、発酵することで熱を持つため、コンポスト肥料自体、最大80℃以上にもなるとのことで、ここでも暑さ対策が必須になるだろうと思いました。

これからの気候がどのようになるのか、予測は難しい所ですが「暑さへの対策」はこれからも必須であり続けると思います。ただし、人間が活動していく上での限界点を越えてきたとき、ロボットによる自動化という技術は、これからの食糧生産を考えていく上で大変重要になります。

農業が抱える様々な課題に「テクノロジー」で向き合うトクイテン様の活動を知ることができ、大変勉強になりました。

3.農業現場を拝見してジュトク社員が感じたこと

今回参加したジュトク社員2名ですが、1人は農業大学出身で、農業には知見がありました。もう1人は製造業出身で、製造業の現場はよく知っているものの、農業現場を見ることは初めてでした。

農業を良く知る社員は、「どのような肥料を使っているのだろう」「どのような資材を使っているのだろう」「働く方はどのような格好なのだろう」などの目線で、各会社様の現場を見させていただいたようです。

製造業出身の社員は、現在ジュトクでも製造現場におり、作業帽子にも関わっているため、「製造業における暑さ対策」と「農業現場における暑さ対策」との違いを考えながら、視察させていただいたようです。

働いている方の格好、使用しているアイテムに着目しますと、今回の視察で下記の発見がありました。

男性の方
・ハットタイプの帽子を使用している
・ズボンのベルトに引っかけるタイプのバッグを使用している
・首にタオルを巻いている
・頭にタオルを巻いている
・腰にタオルをひっかけている
・長袖長ズボン
・摘果鋏を使っている

女性の方
・ハットタイプの帽子を使用している
・エプロンを着用している
・首にタオルを巻いている
・ゴム手袋を使用している
・背抜きタイプの手袋を使用している
・水筒を持っている
・長靴をはいている
・腕カバーをしている
・摘果鋏を使っている

農業ならではのアイテムもありますが、「暑さ対策」と共に、「汚れへの対策」も必要となっていると感じました。

また、暑さという観点からは、製造業における倉庫作業などでエアコンがない場所だとかなりの暑さになりますが、農業におけるビニールハウス内での作業の場合、暑さの質が変わってくるといいますか、息苦しさを感じてしまうレベルになるため、製造業における暑さ対策とは、また違った対策、アイテムが必要になってくる、と考える機会になりました。

4.まとめ

2025年6月にジュトク社員2名が参加した農業現場の視察会についてご紹介させていただきました。
作業帽子.comにお問合せいただくお客様は製造業の方が多いですが、このように別の業界、別の現場を知ることで、新たな気づきを得ることが出来ました。
昨今のお米を巡る問題で、農業への注目も上がっています。ただ、多くの方が農業現場についてはよくわかっていない状況ではないでしょうか。
「食べること」それは私たちが生きていく上でなくてはならないものです。
農業現場を快適にするお手伝いをすることで、私たちもこれからの日本、これからの世界に貢献していくことができれば、そのようなことを考える機会にもなりました。

日本の作業現場を快適にしたい、そうすることで皆さまの課題解決のお役に立ちたい、そんな想いを持ち、作業帽子を制作しております。
お困りごとなどございましたら、ぜひご相談いただければと思います。
お問い合わせはこちらまで。

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