Newセミフード型作業帽子の開発秘話

2024年10月、新しい作業帽子が誕生しました。その名も「Newセミフード型作業帽子」。
この作業帽子は、作業帽子【涼】シリーズの特徴である、「速乾吸汗」「短い庇」「軽さ」などの機能はそのままに、毛髪落下防止を大幅に強化した商品になります。
このNewセミフード型作業帽子開発の裏側には、作業現場のニーズに耳を傾け、よりよい商品を追い求める開発メンバーの情熱とこだわりが詰まっています。
今回の記事では、開発メンバーから聞いたNewセミフード型作業帽子の開発秘話をお届けいたします!

目次:
1.開発のきっかけ
2.開発のポイント・こだわり・
3.開発の苦労話
4.Newセミフード型作業帽子の特徴まとめ
5.開発体制の紹介
6.まとめ

1.開発のきっかけ

新商品、Newセミフード型作業帽子。こちらはどういったきっかけで開発が始まったのか。その内容を知るために、開発に深く関わった三人にお話をお聞きしました。
お聞きしたのは営業部3課の稲垣さん、製造部の原さん、澤田さんです。
インタビュアーは営業企画課の加藤となります。

加藤
「Newセミフード型作業帽子、多くのお客様にご好評をいただいているようですね。今日はNewセミフード型作業帽子の開発について教えていただきたいと思います。まずは開発のきっかけからお教えいただけますでしょうか?」

営業部3課 稲垣
「大洞印刷株式会社様へ営業活動で訪問した際、今使っている作業帽子(他社様の商品)について、使用している方から困りごとの声が出ているとお聞きしたことがきっかけでした。」

※大洞印刷株式会社様のお話は、こちらの記事から詳しくご覧いただけます。
大洞印刷株式会社様の声

営業部3課 稲垣
「使用している方の声とすると【暑い】、【蒸れる】、【作業中にズレて邪魔になる】、【耳の部分が痛い】などが多かったようでした。また、大洞印刷様がご使用される帽子は毛髪落下防止機能が必要となります。私としてはお客様の作業現場を快適にしたい、お悩みに応えていきたいという思いがありました。ジュトクの既存商品では大洞印刷様のお悩みに100%お応えできることができないかもしれないとも考え、製造部メンバーに【大洞印刷様のお悩みにお応えできる新しい作業帽子を開発できないだろうか】と相談させていただきました。」

加藤
「営業の稲垣さんの相談を受けて、製造部としてはどのような感想を持ちましたでしょうか?」

製造部 原
「稲垣さんからその話を聞いた時は、正直【そのような作業帽子、私たちに開発できるのだろうか】という不安はありました。しかし、お客様の課題(お悩み)は明確でしたので、そのひとつひとつをクリアしていく方向で開発をしていけば、ゴールにたどり着くのではと考えました。また、稲垣さんの熱い思いに協力したいと思いましたし、お客様の悩みの解決に貢献したいとも思い、製造部として開発に取り組むことにしました。」

加藤
「ありがとうございます。Newセミフード型作業帽子は、お客様からお悩みをお聞きしたことが開発のきっかけだったということですね。」

こうしてジュトクとして、毛髪落下防止機能を高めつつ、快適に被れる帽子が欲しいというリクエストにお応えすべく開発を始めていきました。
ジュトクでは現場の声をお聞きして、作業者の方が快適にお使いいただける作業帽子をご提供していきたいと考えております。

2.開発のポイント・こだわり

引き続き、お話しをお聞きしていきます。

加藤
「快適に被ることができること、毛髪落下防止機能についても考える必要があったと思います。Newセミフード型作業帽子を開発するうえで、どのような順番で進めていったのか教えてください。」

製造部 原
「順番としては、【毛髪落下防止機能について】から始めました。女性など、髪の毛が長い、多い人にとって、髪型が崩れることは嫌なことでもあるので、その部分をクリアするためには、どの程度の大きさのフードを作り、髪を覆うべきか、も考えていきました。」

製造部 澤田
「同時に、使用する生地を何にするかを考えていきました。生地を考える上で、二重構造の生地であれば、それぞれの生地の目が異なることになり、毛髪が帽子の外に落ちる事を防ぐ率が高まることに気づき、そういった生地を探していきました。」

製造部 原
「フードの大きさを決める上で、耳まで覆うことが必要と考えました。」

営業部3課 稲垣
「お客様からは今使用されている帽子だと【耳の部分が痛くなる】【メガネをかけていると特に痛くなる】【耳を覆っているからか、外部からの声や音が聞こえづらくなる】という悩みがあると聞いていました。そのお悩みもクリアする必要がありましたね。」

製造部 原
「そうですね。それを解決するためには、ある程度の大きさのフードが必要とも考えました。」

製造部 澤田
「しかしフードが緩くてはいけないので、ゴムでフードを締めていくことも必要であると思いました。どんな方が被っても、ご自分の頭のサイズに合わせやすいように、ゴムで調節し、フィットできるようにしたいと考えていきました。ですが、耳が痛くなるのを避けたい、ということで、耳回りの部分はゴムを使用しない形で縫製を行いました。」

営業部3課 稲垣
「【毛髪落下防止】を考えて設計を進めた結果、【耳の部分が痛くなる】【ズレて邪魔になる】などの課題をクリアすることに繋がっていきましたよね。」

加藤
「【毛髪落下防止】を開発における最初のポイントとしてとらえて進めていった。そして結果として、他のポイントもクリアすることに繋がっていった、つまり一つの課題に向き合っていく中で複数の課題解決のアイディアも生まれていった、ということですね。今お話しいただいた以外でこだわった点などあればお教えいただけますでしょうか。」

製造部 原
「フード部分に二重構造の生地を使用したように、毛髪が落ちやすい正面(額部分)にも同様の生地を使う考えでした。しかし、正面部分に同じ生地を使うと、庇から額部分にうまく生地を立ち上げることができず、どうしようかと悩みました。」

営業部3課 稲垣
「社内でたくさん打ち合わせをしましたよね。」

製造部 澤田
「正面部分にも二重構造の生地を使うことで毛髪落下防止を強化したいと思いました。検討を重ねた結果、二種類の生地を使い、自分達で縫い合わせすることを選択しました。」

加藤
「暑さや蒸れの対策としては、どのようなことを行っているのでしょうか?」

製造部 原
「私たちは【涼】シリーズの作業帽子において、暑さや蒸れの対策商品を開発しています。その経験・仕組みを、このNewセミフード型作業帽子に組み込んでいます。」

製造部 澤田
「今回のNewセミフード型作業帽子で使用する各生地を選定するうえで、【被ったときの軽さ】を意識しました。結果、長時間被っていただいても疲れない、ストレスを感じない帽子に仕上げることができたと思います。」

3.開発の苦労話

加藤
「Newセミフード型作業帽子の開発開始から完成に至るまで数か月かかったとお聞きしています。開発の上での苦労話などありますでしょうか?」

製造部 澤田
「私個人としては、縫製の経験は長いのですが、商品開発に携わる経験は初めてでしたので、自分に出来るのだろうかという不安はありましたね。でもお客様に喜んでいただける商品が出来て、とてもうれしいです。」

製造部 原
「お客様が【本当に何を求めているのか】を捉えて、深く理解していくことが難しかったです。ただ今回は、私も営業の場に同行し、お客様の要望をお聞きすることができました。製造部の立場として、自分たちが【できること・できないこと】をしっかりとお客様に伝えることができたので、双方の理解にずれがなく進めることができたと思っています。開発するうえで、今回はとてもよい経験を得ることができました。」

営業部3課 稲垣
「【作り手側(ジュトク製造部)】と【お客様の要望】をどのようにマッチングしていけばいいのか分からないところから始めたので、苦労しました。上司も各現場に同行してくれたのですが、経験が少ない自分を育てるためにあまり口を出さない形で進めていただいたので、結果、失敗してしまったこともあり、社内の各部門にはたくさん迷惑をかけて心苦しかったです。」

加藤
「いろいろな苦労があり、Newセミフード型作業帽子が完成したのですね。最後に、このNewセミフード型作業帽子について、読者の方にお伝えしたいこと、皆さんの思いなどあればぜひお伝えください。」

製造部 澤田
「女性の方には、ぜひ一度被っていただきたいです!デザインにもこだわったので、被ると【かわいい】と思っていただけるのではないでしょうか。職場でつらい状況があったとしても、かわいい帽子を身に着ける事で気分を上げることもできる、毎日の仕事を少しでも楽しく行うことができる、そんなお手伝いができるのではと思っています。」

製造部 原
「このNewセミフード型作業帽子を何度も被っていますが、髪の毛が長い私が長時間帽子を被っていた仕事のあとでも、髪の毛がボサボサにならない状態で買い物に行くこともできるんです。髪の毛が長くて帽子を被らないといけない環境にいる方にはぜひおすすめしたいです!また、軽い帽子なので、被っていても肩がこらず、被っているという感覚もあまりないんです。」

営業部3課 稲垣
「作業現場を快適にしていきたい、という思いで、自分が初めてゼロから作り上げた帽子です。思い入れも深いですね。開発メンバー全員で【熱い気持ち】を持って開発しました。ぜひ多くの方に使っていただきたい帽子です。また、自分は頭が大きい方なので、今まではどんな帽子を被っても、サイズが合わず大変でした。必然的に自分のサイズに合わない小さな帽子を被らないといけなくなります。頭が締め付けられますし、正直帽子を被ることは嫌いだったんです。今回の帽子のLLサイズは、自分が被っても違和感がないサイズで作ってみました。このサイズだと頭が大きい自分でも快適に被れるようになり、帽子に対するストレスがなくなりました。同じような悩みを持つ方には是非お勧めしたいです。この記事を読んでいただいてこの帽子が気になりましたら、ぜひ自分までご連絡ください。」

※稲垣さんのコメントで出てきた「頭が大きく帽子のサイズが合わない」について、イメージが伝わるよう、稲垣さんに協力いただき比較写真を撮影してみました。

加藤「原さん、澤田さん、稲垣さん、ありがとうございました。」

4.Newセミフード型作業帽子の特徴まとめ

ご紹介してきましたNewセミフード型作業帽子。どのような作業帽子なのか、特徴をご紹介させていただきます。

特徴1:髪の毛をまとめてスッキリできる

Newセミフード型作業帽子は髪の毛をまとめて入れるフードがついており、毛髪落下防止の機能が付加されています。
長い髪の方でもすっきりまとめていただけるよう、ゆとりのあるフードにしてあります。
蒸れずに、ヘアスタイルが崩れにくく、着帽いただけます。

特徴2:二重構造で毛髪落下防止機能を大幅強化

正面およびフード部分に、それぞれ異なる二重構造を使用し、毛髪落下防止機能を自社他商品より大幅強化しました。

帽子は長時間かぶるため、内部は蒸れやすくなります。特に頭部から額にかけては一番汗をかきやすい場所です。
正面部には二種類のメッシュ生地を採用し、通気性を高めています。
メッシュ生地にあるメッシュ孔により、室内では空調の風を「汗のかきやすい場所」に送り込む空気孔の役割も担います。
この機能により、帽子内部の蒸れを軽減、快適に長時間かぶっていただけます。

特徴3:吸汗速乾、べたつかない

画像7_作業帽子を変えると会社が変わる

汗止め部分に、TEIJINの高吸水表面ドライ編物・アクアライナーを使用。汗をかいてもすぐ吸収します。表面はドライ感があり、速乾性にも優れているので、べたつかずに着帽できます。
フード部分はメッシュ素材(KBセーレン社製の吸収速乾素材「アクアステルス」)を使用していて、軽量でさわやかな肌触り、汗のベタつきも解消します。

通気性を確保し、吸汗速乾。そして髪の毛をまとめて入れるフードにより毛髪落下防止。作業する方にとっての快適さと、毛髪混入防止という品質対策を両立させた帽子になっています。
食品関連ほどではないけれど、異物混入防止に気を使う必要がある印刷会社様などにおすすめいたします。

こちらの記事でもNewセミフード型作業帽子をご紹介しております。ぜひお読みください。

Newセミフード型作業帽子の商品詳細はぜひお問合せください!
お問い合わせはこちらから。

5.開発体制の紹介

ジュトクでは営業部、製造部が一体となり、モノづくりを通して、社会そしてお客様の課題解決に寄り添うパートナーとして活動しております。
「作業現場を快適に」を掲げており、作業現場の声を商品開発に活かしていきたいと考えています。
今までも多くのオリジナル商品を開発し、日本中でご活用いただいております。

まずはぜひ、皆さまのお困りごとをジュトクまでお教えください。
皆さまとスクラムを組んで、課題解決に向き合います。

ジュトクのことをもっと知りたい!という方はこちらから。

6.まとめ

新商品「Newセミフード型作業帽子」。この作業帽子は、作業帽子【涼】シリーズの特徴である、「速乾吸汗」「短い庇」「軽さ」などの機能はそのままに、毛髪落下防止を大幅に強化した商品になります。
この商品の開発秘話をご紹介してまいりました。
ジュトクではこのように日々変わっていく環境(自然環境や作業環境)を意識して、新しい商品やサービスを開発しております。
今回の記事を通して、私たちの活動が少しでも皆様に伝わるとうれしいです。

日本の作業現場を快適にしたい、そうすることで皆さまの課題解決のお役に立ちたい、そんな想いを持ち、作業帽子を制作しております。
お困りごとなどございましたら、ぜひご相談いただければと思います。
お問い合わせはこちらまで。

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